Android速度測定アプリ比較

Android速度測定アプリ比較

本記事では、インターネット速度測定ができる数多くのAndroidアプリから主要なものを抽出し、 比較をした結果をまとめます。

比較調査アプリの選定

Google Playにて"スピードテスト"で検索すると、250件以上ヒットしてあまりに多すぎるため下記条件で絞り込みをしました。

  • 速度測定機能をメインの機能とするアプリであること
  • 国内企業が提供していると思われるアプリはDL数10万以上・評価問わず抽出
  • 海外企業提供のアプリは評価4以上、DL数500万以上のものを抽出
  • 上記に加えて筆者主観で一部インストールする気にならないものは除外

主要なインターネット速度測定Androidアプリ一覧1

アプリ名提供元広告なしGPS位置情報権限要求なし評価ダウンロード数

Speedtest
Ookla4.3100,000,000+

Speedtest Master
Test speed internet & Net meter4.810,000,000+

SPEEDCHECK スピードテスト
Internet Speed Test, Etrality4.710,000,000+

FAST Speed Test
Netflix, Inc.4.45,000,000+

Simple Speedcheck
Internet Speed Test, Etrality4.75,000,000+

SpeedCheckerによるインターネットおよびWi-Fi速度テスト
Speedchecker Ltd4.55,000,000+

Meteor
Opensignal.com4.75,000,000+

ドコモスピードテスト
NTT DOCOMO3.1500,000+

RBB SPEED TEST
株式会社イード(IID, Inc.)2.6500,000+

SPEEDCHECK スピードテストSimple Speedcheckは同一企業から提供されるアプリで、UIも機能もほぼ同等のものになります。

測定可能なデータ比較1

アプリ名DL/UL速度RTT(Ping遅延)JitterLoss接続元IP
Speedtest
※測定サーバによっては計測不可
Speedtest Master
SPEEDCHECK スピードテスト
FAST Speed Test
Simple Speedcheck
SpeedCheckerによるインターネットおよびWi-Fi速度テスト
Meteor
ドコモスピードテスト
RBB SPEED TEST

デュアルスタック環境から測定した場合に得られる速度測定結果1

調査方法:IPv4/IPv6の両方が使えるWi-Fi環境にて速度測定を実施し、その際に流れるパケットをキャプチャしました。

アプリ名IPv4速度のみIPv6速度のみIPv4・IPv6両方の速度
Speedtest
Speedtest Master
SPEEDCHECK スピードテスト2
FAST Speed Test
Simple Speedcheck2
SpeedCheckerによるインターネットおよびWi-Fi速度テスト
Meteor
ドコモスピードテスト
RBB SPEED TEST

上記の結果の通り、IPv4・IPv6速度をまとめて計測するアプリはありませんでしたが、IPv6速度の測定に対応したアプリはいくつか見つかりました。

まとめと私見

どのアプリがオススメなの?

多くのアプリがGPS位置情報を要求する中、この権限を要求しないFAST Speed Testをオススメします。当アプリとWebサイトのFast.com間で機能差分はほとんどないようですので、アプリのインストールせずに普通にスマホのブラウザから計測サイトを利用する方法で良いかもしれません。 また、Jitterやロス率も見たい場合にはFAST Speed Test以外のアプリも検討してみると良いでしょう。

番外編:特徴的な機能を有する速度測定アプリ

番外編として、DL数等が少なく比較対象から漏れたものの、特徴的な機能を持つアプリについて紹介したいと思います。

アプリ名特徴的な機能
WiFi Speed Test - Internet Speed計測に関するパラメーターを細かく設定可能。SMBやFTP等を用いた試験の他、PRO版だとIPERFの機能も備える。
Speed Test計測のための通信データサイズや計測時間の指定が可能。
Continuous Speed Test継続的にダウンロードを実施し、その速度結果の履歴が保存可能。

  1. 注意事項:2021年6月15日時点で調査した結果となります。アプリの更新等より今後変更が発生する可能性があります。 ↩︎

  2. アプリ上で表示される接続元IPはIPv6アドレスにも関わらず、速度測定はIPv4で実施されていました。アプリ自体がIPv6の速度測定に対応していない、もしくは測定用サーバの問題のどちらかが原因と考えられます。 ↩︎