速度測定サイトの比較

速度測定サイトの比較

自分のインターネットの速度が遅い?と思ったとき、多くの人は速度測定サイトにて通信速度の確認をされると思います。 本記事では、主要なインターネット速度測定サイトについて紹介するとともに、 各測定サイトで得られる情報や特徴をまとめます。また、最後に速度測定サイト利用時のポイントについても記載しましたのでお役立てください。

主要な速度測定サイトと機能比較1

まず、各速度測定サイトごとに測定できるデータの違いを比較していきましょう。
下記の通り、計測できるデータはすべてのサイトで同じというわけではなく多少異なります。 また、一番重要な回線速度測定に関してはIPv6の速度測定に対応したサイトと非対応のサイトがあることがわかります。

速度測定サイトIPv4速度IPv6速度RTT(Ping/遅延)Jitter再送率接続元IP
M-Lab(google検索結果から)
※IPv6が優先
×××
M-Lab(公式)
※IPv6が優先
××
USEN インターネット回線スピードテスト
※IPv6が優先
×
Cloudflare Internet Speed Test
※IPv6が優先
×
Fast.com
※IPv6が優先
××
SPEEDTEST×××
ブロードバンドスピードテスト×××
BNRスピードテスト×××××
RBB SPEED TEST×××
フレッツ速度測定サイト
**※フレッツ回線利用者のみ利用可能
××××
iNoniusスピードテスト
※loss rateとして表示

デュアルスタック環境から測定した場合に得られる速度測定結果1

次に、IPv4/IPv6両方が使える(デュアルスタック)環境から速度測定した場合の各サイトの対応状況をまとめました。 デュアルスタック環境から測定した場合、IPv4とIPv6どちらか一方でしか測定しないサイトが多いことがわかります。 サイトによってはIPv4/IPv6それぞれの速度を計測してくれるところもあります。

速度測定サイトIPv4速度のみIPv6速度のみIPv4・IPv6両方の速度
M-Lab(google)
M-Lab(公式)
USEN インターネット回線スピードテスト
Cloudflare Internet Speed Test
Fast.com
SPEEDTEST
ブロードバンドスピードテスト
BNRスピードテスト
RBB SPEED TEST
フレッツ速度測定サイト
※フレッツ回線利用者のみ利用可能
iNoniusスピードテスト

速度測定サイト利用時のポイント

「通信速度が遅い」と感じた時に自分の回線速度を調べるために速度測定を実施する方が多いと思います。 その際のポイントをまとめます。

ポイント1 : 自身の通信環境のIPv6対応状況確認

速度測定する前に自分の通信環境がIPv4だけ利用できる環境かIPv4/IPv6両方が利用できる環境(デュアルスタック)のどちらであるか把握します。

  • IPv4しか対応していない通信環境である場合 => お好みの速度測定サイトで測定すればOK
  • IPv4とIPv6の両方に対応した通信環境(デュアルスタック)である場合 => 下記ポイント2も考慮

ポイント2 : 自分の回線がIPv6に対応している場合はIPv4・IPv6両方の速度を確認する

たとえば、IPv6に対応したM-Lab(google)Fast.comUSEN インターネット回線スピードテストでは、デュアルスタック環境から測定するとIPv6の測定結果しか得られません。 一方で、ブロードバンドスピードテストBNRスピードテストといったサイトではIPv4のみの測定しかできません。 前述の通り、多くの速度測定サイトはIPv4/IPv6のどちらか片方しか測定を実施しないため、測定結果がIPv4通信によるものかIPv6通信によるものなのかを確認し、不足する場合は他の測定サイトと組み合わせて計測するなどしてIPv4/IPv6それぞれの速度を確認することが重要です。とは言え、測定結果がIPv4かIPv6のどちらの測定結果であるかの判断が難しいケースも多いです。そのため、一番オススメな方法はIPv4/IPv6の両方を一括で測定してくれるiNoniusスピードテストフレッツ速度測定サイトを利用することです。こちらの測定サイトを利用してIPv4/IPv6それぞれの通信速度が極端に遅くないかを確認してみるとよいでしょう。


  1. 注意事項:2021年6月10日時点で調査した結果となります。速度測定サイトの更新等により今後変更が発生する可能性があります。 ↩︎